今回はちょっと真面目なお話。
みなさんSFTSという感染症をご存知でしょうか。
つい先日初めて動物を媒介した感染が確認されて、改めて注目された病気です。
ダニが持っているSFTウイルスに感染するとかかる病気で、正式名称は「重症熱性血小板減少症候群」。
(マダニ)
感染ルートはウイルスを持っているダニ(主にマダニ)か動物に噛まれることです。また、感染している動物の血液や体液に直接触れることでも感染の可能性があるようです。
シカやイノシシ、ウサギなんかもこの感染症にかかるようですが、今のところ感染した動物を食べても人間にはうつらないとされているようです。
目次
Q.どんな病気?
答 2011年に中国において新しい感染症として流行していることが報告された病気です。病原体は、SFTSウイルスであることが確認されました。主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状で、重症化し、死亡することもあります。厚生労働省HPより
死亡することもある!?
馬鹿にできませんね。
こないだのニュースでも日本国内で50代の女性がSFTSウイルスに感染していた野良猫に噛まれて死亡しました。
それでは、
Q.致死率はどれくらい?
答 中国では、致命率は6-30%とされています。なお、日本では、2014-16年の感染症発生動向調査では、届出時点の情報で178名の報告のうち35名が死亡しています。日本でのSFTSの致命率は約20%です。厚生労働省HPより
ザックリ言えば5人に1人が死亡するということですね、、。結構確率高くないですか?
確率だけで言うと、熱帯熱マラリアや日本脳炎と同じくらいです。
ちなみに、日本でこれまでに確認されたSFTS患者の年齢層は、5歳~90歳代と幅広いですが、全患者の約90%が60歳以上。
若い方はあまりかかってないみたいですね。亡くなった患者は50歳以上のみですので、高齢者は重症化しやすいと考えられるようです。ご高齢の方はご注意を。
では肝心の
予防は?
→動物を飼育している場合は、過剰な接触を避けてください。また、野生動物はどんな病気を持っているかわからないので、絶対に触らないようにしましょう。
これだけでも感染確率やリスクが全然違います。
ちなみに、マダニは主にどこに生息しているかというと、日本全国の公園や山、川などの草むらです。なので、そう行ったところに好んで行かない、ペットを散歩させたときは要注意です。
それでも!
普通の生活を送っていればマダニやSFTSとは程遠いとは思いますが、万が一マダニやSFTSウイルスに感染の疑いがある動物に噛まれてしまった場合はどうすればいいでしょうか?
感染の疑いのある場合
→マダニが自分の体で吸血しているのを発見したら、無理に引き剝がさないでください。無理矢理、剥がすとダニの体液が逆流して感染確率が高くなります。医療機関へ行って、専門家にはがしてもらいましょう。動物に噛まれてしまった場合も、皮膚科などの病院で診断してもらうようにしましょう。
そのあとは、体調をよく観察し、発熱等があるようであればすぐに再度病院へ行ってください。
ということで、今回は人生をブッタノシムためのマダニとSFTSの知識でした!